終活や葬儀で知っておきたいこと

夫婦で楽しむ感覚で終活ミーティングを進めるには

夫婦で楽しむ感覚で終活ミーティングを進めるには 人生の後半に差し掛かってきた人にとって、身近になるのが「終活」です。終活は、人生の最後の時期を自分らしく過ごすことや、残された家族が安心できるように配慮することの2つのポイントに軸足を置いて行うことが多くなります。

特にご夫婦で終活を行う場合は、お互いへの思いを大切にして終活を行うと、夫婦それぞれの満足感が高くなる傾向に見受けられます。
夫婦で楽しむ形で終活を行うのに良いのが、エンディングノートの作成です。エンディングノートは、遺言書と違い、夫婦合作で作ることができます。法的な規則などがなく、自由度が高いのが、エンディングノートのメリットです。


エンディングノートの作成 エンディングノートの作成には、ほかにも利点があります。エンディングノートの作成には、夫婦のミーティングが必要なので、必然的に会話が増えます。一般的に、長年連れ添った夫婦だと、話をしなくても何を考えているかがわかるようになり、会話することが少なくなる傾向があります。

それでも、ペットや孫など、共通の話題がある夫婦は、会話の機会が増えることも知られています。同様に、エンディングノートの作成という共通のテーマがあると、会話を通してお互いのことを再発見し、積極的に終活を進める助けになるでしょう。


夫婦で「終活」をテーマにミーティングを続けると、今まで考えてこなかった問題に取り組むようになるかもしれません。例えば、預貯金や保険など、夫婦のどちらか一方に任せっきりだったことを、率直に話し合うきっかけになるかもしれません。

また、終末期医療、緊急時の連絡先、葬儀にだれを呼ぶか、お墓の希望など、今まで口にしなかったことも話題として出てくることでしょう。シリアスに見える問題であればあるほど、年齢を重ねてから話し合うと、現実味を帯びて気持ちが暗くなり、終活の気力もなくなってしまいます。
一方、お互いが元気で、明るく終活を考えられる年齢のうちに話し合いを重ねるなら、今やるべき問題に取り組むなど、終活自体を楽しむことができるでしょう。